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梵文題目碑前で行われた地鎮式 |
妹背山海禅院の伽藍(がらん)復興を目指す市民団体・妹背山護持顕彰会(松本惠昌会長)はこのほど、和歌山市和歌浦中の妹背山で経王堂再建の地鎮式を行った。施工する(株)鳥羽瀬社寺建築(東大阪市)の鳥羽瀬公二代表取締役や会員、県文化財関係者などが参列し、厳かに工事の無事を祈った。
妹背山は約360年前、紀州初代藩主徳川頼宣が生母・お萬の方の菩提(ぼだい)を弔うために多宝塔や拝殿などを建立した地。多宝塔地下には全国でも例のない15万個の経石が埋納されていた。
経王堂もその際に建立され、建て替えもされてきたが現在はなく、梵文題目碑(ぼんもんだいもくひ)がむき出しで風雨にさらされている。
この日は強風の中の式となったが、松本会長は 「念願の工事を始めることができ、市民の皆さまのありがたいご寄付と多くの方のご支援に厚く御礼申し上げます」 とあいさつ。鳥羽瀬代表取締役は、「今回の建築にかかわらせていただき光栄に思います。この強い風は、み仏のおぼしめし。普通の風対策じゃ駄目なんだ、しっかり建てなさいよと言ってくださったのでしょう」と話した。
経王堂は江戸時代の姿と同じ宝形(ほうぎょう)造り。7月末完成を予定している。
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