2011年05月04日

00.社会

加太でことしから「観光地引網」スタート

力いっぱい引っ張る児童たち - 加太でことしから「観光地引網」スタート

力いっぱい引っ張る児童たち

和歌山市の加太漁業協同組合(糠善次組合長)は本年度から、地元の魚を広く知ってもらおうと「観光地引網」を始める。プレイベントとして2日には、加太海岸(加太海水浴場内)で市立加太小学校(堀優子校長)の児童たちが初めての地引き網を楽しんだ。事前予約が必要で、9日に受け付け開始する。


加太地区は、昭和40年をピークに、潮干狩りの中止や加太淡島の汀菖・花菖蒲園の閉園などで日帰りの観光客が減少している。今回、同組合は加太観光協会(利光伸彦会長)などと協力しながら、観光資源を最大限に生かしたイベントを立ち上げようと新たに企画した。

地引き網は予約制で1団体8万円(30人以上)。受け付けは1年を通して行う。引き上げた魚はその場での調理はできないため、持ち帰り用にクーラーボックスなどを持参する必要がある。

加太では、マダイやタコなら年中、季節ごとにはメバル、ガシラ、スズキなどさまざまな魚が捕れ、体験時には数百匹入るという。

プレイベントでは、まず地元の子どもたちに知ってもらいたいと同小3年から6年生92人を招待した。二手に分かれた児童たちは、力いっぱい綱を引っ張り、あがった魚を見て大興奮。生きのいい魚に歓声を上げて喜んでいた。4年生の井上実沙さん(9)は「初めてでいい思い出になりました。魚はワカメとしょう油で炊いて食べたい」とにっこり。

同組合の宮本康男専務理事(63)は「魚と触れ合い、少しでも興味を持って魚離れを食い止められれば」と意欲を燃やしている。
予約は同組合(TEL073・459・0062)まで。平日午前9時から午後5時まで受け付ける。





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