2011年05月04日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

踊りや模擬店に700人 「みどりの祭り」

楽しそうに踊りを披露する作業所利用者たち - 踊りや模擬店に700人 「みどりの祭り」

楽しそうに踊りを披露する作業所利用者たち

海南市阪井のあすなろ共同作業所でこのほど、ことしで5周年を迎える地域交流イベント「みどりの祭り」が開かれ、約700人の来場者でにぎわった。同所は精神障害者などが就労や訓練を通じて社会復帰を目指す多機能事業所。地域の協力もあり、参加者もだんだんと増えており、イベントが地域に定着してきた。実行委は「今後もみどりの祭りを恒例化させていきたい」としている。


同所を運営する社会福祉法人一峰会(西川清晴理事長)が主催する年1回のイベント。同会は「障害者が地域で当たり前に暮らせる社会」を目指し、共同作業所などを運営しており、あすなろでは障害者がパウンドケーキやベーグルの製造販売、日用雑貨の組み立てなどを行い、社会復帰を目指している。利用者は50人以上。製造したパン類は地元小学校や幼稚園など、子どもの給食として出されている。この日はこうした製品を販売する模擬店も一緒に出店され、完売する店もあった。

特設舞台では、更生保護女性会によるハーモニカ演奏、巽公民館南中ソーラン教室による踊りなど一般参加の発表も行われた。ラストステージでは、同所の利用者約20人が踊り「一円玉の旅がらす」を披露。お盆を一円玉に見立てクルクルと回したり、体を回転させたり、歌とダンスで会場を盛り上げた。

おかし工房桜和などの管理者を務める山添高道さんは「この5年間、地域の人のおかげで定着してきた。今回もたくさんの人に来てもらえてうれしい」と笑顔。

一峰会の西川理事長は「地域の支えでここまで大きくなることができた。今後とも優しいまちづくりのため、一緒に歩んでいきたい」と話していた。

また、先月23日には、5周年イベントとして落語家の桂枝曾丸さんや桂文鹿さんを招いた寄席も開かれ、お年寄りら約100人でにぎわった。





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