2011年05月15日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

「たくさんの桜で元気に」紀美野町の記田さん

大好きな花で町の活性化を願う記田さん

大好きな花で町の活性化を願う記田さん

「たくさんの花で町を活性化させたい」 と語るのは、 紀美野町大角の柿農家、 記田佳和さん (47)。 平成14年から、 所有する約6万6000平方メートルの山に、 桜や桃などの苗木を植え続けている。 これまでに約2000本植えており、 山は 「花いちばんKOIBITOひろば」 と名付けて無料で解放。 年々来場者も増え、 ことしは花見シーズンで関西圏を中心に計約600人が訪れた。

記田さんは子どものころから根っからの花好き。 以前はメーカーの営業で全国各地を飛び回っていた。

活動を始めたきっかけは福島県の 「花見山」 を知ったことだった。 花見山は、 山のオーナーが個人で約10年かけて桜などを植えた山で、 春になると桜が咲き誇り、 口コミや新聞などに取り上げられて観光名所となっている。 これを新聞記事で見付けた記田さんは「これや」 とさけんだ。 その後、 平成14年から一人で桜の苗を植え始めた。 同町では、 若者が仕事を求めて他府県へ出て行ってしまう現状があり、 活動には 「町外へ行った人も誇りに思えるようなふるさとにしたい」 という思いも込めている。

桜は約7メートル間隔で植える。 これは成木になると左右約3・5メートルに花が広がるため。 桜の代名詞とされるソメイヨシノはてんぐ巣病などの病気を特に受けやすいため、 比較的病気に強く、 ソメイヨシノよりも早咲きのヨウコウザクラを主に植えてきた。

また、 近くにみさと天文台があることから、 「天の川」 という品種を植えるなどの遊び心も。 ほかにも一年を通して花が楽しめるようにハナモモ、 ハナミズキ、 アジサイ、 モミジなども育てており、 今後は出店やライトアップ、 歩道整備なども予定している。

記田さんは 「夢の実現が近付いてきた。 あと5年もすれば見応えのある桜の山になるはず。 今はまだ福島県の花見山の6、 7割くらいの出来かな。 来年あたりから花見は十分に楽しめると思う。 たくさんの人の癒やしの場となってほしい」 と夢を語っている。

問い合わせは記田さん (TEL090・8983・8701)。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif