2011年05月17日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

甘い香りのアボカド開花 海南の橋爪農園

甘い香りのアボカド開花 海南の橋爪農園

甘い香りを漂わせるアボカド

海南市下津町中の農家、 橋爪道夫さん (60) の 「橋爪農園」 で、 亜熱帯果樹のアボカドがことしも開花し、 辺りに独特の甘い香りを漂わせている。 日本国内では沖縄県など一部地域で栽培されているが、 生産量はごくわずか。 同農園のように苗木と果実を販売しているのは国内でも珍しく、 全国各地からの問い合わせも増えてきている。

アボカドはメキシコや中央アメリカなどを原産地とするクスノキ科の高木になる果実。
「森のバター」 と呼ばれ、 栄養価が高くヘルシーで、 カリフォルニアロールなどでも親しまれ、 近年人気を呼んでいる。

橋爪さんがアボカドを育て始めたのは、 今から約25年前。 それまでハウス栽培していた中南米原産の果実チェリモヤの生産に行き詰まっていたところ、 当時、 県果樹園芸試験所研究員だった米本仁巳さんに勧められたのがきっかけ。カリフォルニアから持ってきた穂木(親木から採取した枝)を接ぎ木し、10年近くかけて収穫できるまでに育て上げた。現在は苗木と果実をインターネットを中心に販売している。

農園では「ハス種」「ベーコン種」の2種類を栽培中。ハス種は輸入品で知られ、形は小ぶりでごつごつしており、味は濃厚。ベーコン種は日本の気候に合いやすく形は大ぶりで、クリーミーな味。育てる場所は下津町特産のミカンと同様に水はけのよい暖かい斜面が適している。5月ごろから花が咲き始め、11月から12月にかけて収穫する。また、橋爪さんは海と山に囲まれた豊かな下津町を拠点に地域活性化を目指す団体「下津DHCクラブ」に所属し、事務局長を務める。毎年、地元漁港やミカン畑などを巡るハイキングを行っており、同園のアボカドもコース内で紹介している。橋爪さんは「下津町は海と山に囲まれた魅力的な環境がある。多くの人に下津の良さを知ってもらえれば」と話している。問い合わせは橋爪さん(TEL0734921169)。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


05.紀の川・岩出・海南・紀美野 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif