2011年05月26日

00.社会

国語の「活用力伸ばすノート」作成へ 市教委

神戸市が作成した読み書きノートの一部

神戸市が作成した読み書きノートの一部

小学生の国語力を強化するために和歌山市教育委員会は、ワークブック 「活用力を伸ばす読み書きノート」 の作成を開始した。3回の作成委員会を経て、ことし中に完成させる予定で、さまざまな文章や資料を読み解くことで語い力を強化し、論理的な思考力を養うことが大きな狙いだ。

文科省の全国学力学習状況調査によると、県内の児童は「課題解決のために自分で筋道を立てて考え表現する力などが不足している」ことが分かっている。この課題を克服するため、市教委では本年度、ノート作成に加え、新聞を教材にする 「NIE学習推進事業」 と、国語力の向上を図るための研究活動に対して助成する 「ことばの力向上研究助成事業」 の3つの事業を展開する。

ノートはA4サイズで、3年前に神戸市が(株)ベネッセコーポレーションと協力して作った同様の学習ノートなども参考にしながら、オリジナルの教材を作る。原則各学年25ページ構成になりそうだ。例えば、見開き2ページを使って、左側にさまざまな文章や資料を掲載し、右側にはそれに対する設問と回答欄を設ける。基本的に難しいものではなく、子どもたちが言葉や国語への関心を高めることができる内容にする方針。

作成委員会(西庵毅委員長)には、現役の小学校教員12人が参加。このほど開かれた第1回委員会で、大江嘉幸教育長は「国語力はすべての教科に必要な力。その力をどう伸ばすかについて皆さんの知恵を借りたい」 とあいさつ。事務局からノートに関する詳しい説明があった。今後2回の委員会を開き、本格的なノートの作成案を練っていく。





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