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来場者と語り合う月形さん右 |
岐阜県の画家・陶芸家、月形明比古(あけひこ)さん(43)の「茶陶・絵画展」 が13日まで、和歌山市のホテルアバローム紀の国ギャラリー龍門で開かれている。志野焼や鬼志野、美濃萩や美濃伊賀などさまざまな味わいの陶芸作品と、色鮮やかな絵画が展示されている。
月形さんは特に、桃山時代の穴窯を再現して焼く白く柔らかい肌の志野と、さらに2週間焼き自然釉(ゆう)が独特の景色を生み出す鬼志野に力を入れており、同展でも茶碗や水指(みずさし)などを出品。
また絵画については、「炎を見ているからか、 炎で描く思いで描いた心象絵画」 と話し、和歌山の大海原をイメージしたうねるような筆致の「紀州幻想」、満月の光を浴びた夜の富士山を描いた「富士幻想」、バラの花などを出品している。
海南市重根の谷上安良さん(78)は 「僕は水彩画なので、この強さと鮮やかさは新鮮です。陶芸もご自分の色と形があって面白い。素晴らしいです」 と鑑賞していた。
同展は、5月は福島と新潟で、7月は盛岡や山形などで開く東日本大震災応援全国巡回展の一環。月形さんの父であり師匠でもあった故・那比古さんの茶陶や絵画、弘法大師ゆかりの 「波切地蔵」 (ブロンズ)も特別出品されている。
月形さんは、 「作品から元気を感じてほしい。そして美しさは生活に必要なものです。是非ここでひとときをお過ごしください」 と話している。
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