2011年06月12日

00.社会

読まなくなった絵本で復興支援チャリティー市

読まなくなった絵本で復興支援チャリティー市

絵本の寄贈を呼び掛ける同センタースタッフ

読まなくなった絵本を販売し、 その収益で東日本大震災で被災した子どもたちを支援しようと、 和歌山市美園町のわかやまNPOセンターは運営する 「絵本ぐるぐる」 で 「チャリティ古絵本市」 を開く。 7月9日まで、 絵本の寄贈を呼び掛けている。 絵本は7月下旬から約1カ月間の期間限定で、 1口200円からの寄付というかたちで販売する。

地震発生直後から 「被災地へ絵本を送りたいが、 窓口になってもらえないか」 という問い合わせが同所に数多く寄せられていたという。 しかし、 輸送に大きなコストがかかることや現地での必要物資とのミスマッチが問題となる中、 「本当に絵本は必要とされているのか」 「被災者の手に届かなくては意味がないのでは」 と考え一時は保留に。 「絵本ぐるぐるとして何かできることはないか」 と考えていたところ、 子どもNPO県センターの岡本瑞子理事長の助言を得て、 今回のチャリティーを企画した。

対象とする絵本は、 キャラクターものや児童文学書なども可。 落書きなど痛みが激しいもの、 絵本ではないものは除く。 事前連絡の上、 直接同所への持ち込みか郵送。 スタッフの児玉夏希さん(30)は 「私たちを頼ってくれた方々の気持ちをくみ取りたかった」 と話し、 「絵本を通じて被災地の力になりたい。 子どもたちが読む絵本や洋服など、 何かの役に立てば」 と話している。

収益は全て子どもNPO・子ども劇場全国センターを通じ、 被災地の子育て支援団体に届けられる。 問い合わせは絵本ぐるぐる(TEL073・425・1113)。





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