2011年06月16日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

龍門山の伝説描く 24日から粉河で日本画展

日本画家、 満田彗峰 (みつだ・せいおう) さん

「龍門山縁起絵巻」の一部(2場面)と満田さん

紀の川市池田新の日本画家、 満田彗峰 (みつだ・せいおう) さん (71) が24日から26日までの3日間、 同市粉河の粉河ふるさとセンターで個展を開く。 同市の龍門山にまつわる14場面を描き、 市の広報紙に昨年4月から14回にわたって連載した 「龍門山縁起絵巻」 を一堂に展示。 同山に関する絵巻などはこれまで発見されておらず、 将来への貴重な資料にもなりそうだ。

満田さんはイタリアのヴァチカン博物館やハワイ州知事官邸にも絵を納めるなど国内外で活躍。 6年前、 静かな場所を求めて大阪から同市に移り住んだ。 その後、 「紀州富士」 とも呼ばれる龍門山を知人から紹介され、 絵を描くことを決めた。 絵巻の構想は龍門山に登頂し、 明神岩に座った瞬間に全て決まったという。

展示される絵巻の物語は、 旧粉河町で受け継がれている伝説を基にしたもの。 奈良時代、 龍門山に住む悪い大蜘蛛の退治を朝廷から命じられた藤原房前 (ふじわらふささき) が、 神に祈り龍を出現させ戦わせる話。 巻物の長さは12メートル60センチにもなる。 作品は日本画の伝統にのっとり天然の岩絵の具を使い、 色鮮やかに表現している。

個展に向け満田さんは 「今では毎朝龍門山を見ないと始まらないほど 『神様』 のようなものです。 多くの人に龍門山の歴史を楽しんでほしいですね」 と来場を呼び掛けている。

開場は午前10時から午後7時 (最終日は5時) まで。 入場無料。 問い合わせは市広報広聴課 (TEL0736・77・0813) へ。





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