2011年06月22日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

園児と一緒に高台へ 大東小で津波避難訓練

大東小で津波避難訓

大津波を想定して山へ逃げる児童ら

東日本大震災の教訓を生かそうと、 海南市下津町方の市立大東小学校 (伊東靖貢校長) はこのほど、 大津波を想定し、 近くの高台まで逃げる避難訓練を行い、 全児童と大東幼稚園の園児ら計302人が参加した。

マグニチュード8・6の大地震が発生し、 小学校までの津波到達時間が50分と想定。 子どもたちは防災ずきんをかぶって外に出ると、 3ルートに分かれて海抜32メートルの高台を目指した。 各ルートの距離は270メートルから390メートル。 距離が短い反面、 細い農道で急な坂道があるルートでは、 5、 6年生が3歳児の園児と手をつなぎ、 「ゆっくり歩くんやで」 「もう少し頑張れ」 と声を掛けて登った。 教員たちは無線機の電波が届くかチェックしながら進んだ。

実際の避難時には、 高台からさらに進み、 特別養護老人ホーム 「かぐのみ苑」 で休憩しながら大崎小学校まで避難する。

訓練の結果、 それぞれ12分、 15分、 17分で到着した。 計算上は安全圏だったが、 今回は地震で橋が大丈夫だったと仮定して訓練。 もし橋が倒壊した場合や崖崩れした場合などに備え、 今後は遠回りになっても安全なルートを開拓していく。

6年生の石井裕也君 (11)、 太田みなさん (同) は 「本番は泣く子もいるはず。 もしもの時はおぶったり、 しっかりあやしてあげたいです」 と話していた。 同校は 「3歳児をサポートできそうだという見通しが分かり、 津波が早く来た場合の課題などたくさんのことが見えてきた。 さらに訓練内容を練っていきたい」 としている。





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