2011年07月05日

00.社会

交通事故死より高確率 中央構造線の地震発生

説明する山後企画官 - 交通事故死より高確率 中央構造線の地震発生

説明する山後企画官

地震に関する調査研究を一元化しようと設置された「文科省地震調査研究推進本部」などは4日、県庁南別館(和歌山市湊通丁北)で、県北部を東西に走る和泉(いずみ)山脈を含む「中央構造線断層帯」について、見直し調査後の地震の発生確率などを説明した。県内市町村、各消防本部の防災担当課の職員約100人が、今後の対策に生かそうと真剣に耳を傾けた。


文科省研究開発局、地震・防災研究課の地震調査研究企画官、山後公二(さんごこうじ)さんは、和歌山でも地震の被害が懸念される2つの活断層、「金剛山地東縁」(奈良、大阪など通る)と「和泉山脈南縁」について解説。両活断層に係る将来の地震活動などを予想した「長期評価」がこのほど見直され、変更された点をイラストや表で説明した。

金剛山地東縁は、今後30年以内の地震発生確率が0%から最高5%、和泉山脈南縁は同0・06%から14%と上昇し、日本の主な活断層の中では地震発生の可能性が高いグループに入ると警告。和歌山市では、それぞれ震度5強、震度7の揺れが予測されていると説明した。また、火災で死傷したり、交通事故で死亡するなどの確率より、両断層による地震発生の確率の方が高いことを紹介し、「自然災害など他の事象と比較しても、無視できるレベルではない。地震対策を再考するきっかけにして」と呼び掛けた。





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