2011年07月15日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

雨の日も大丈夫 りら屋外ステージに屋根完成

りら屋外ステージに屋根完成

念願だった屋根がついに完成した

紀美野町真国宮のりら創造芸術高等専修学校 (山上範子校長) の野外ステージに、 念願だった屋根が完成。 地元の鉄工所や土木関係者、 住民有志による 「真国芸術の郷プロジェクト」 のメンバーらの協力で実現した。 山間部で天候が変わりやすく毎回イベントで雨に悩んできただけに、 学生、 教員、 関係者らは手を取り合って喜んでいる。 17日の夏祭り 「りらフェスティバル」 で初披露する。

秋に同校で開いている異文化交流イベント 「世界民族祭」 に向けた準備として、 教員が 「屋根を作れないか」 と地元で鉄工所を営む西浜誠三さん (53) を尋ねたのがきっかけ。 西浜さん自身も民族祭に行ったことがあり、 学生の活躍を見てきた分、 「支えになれたらええな。 あの子らにはパワーがある」 と資材費以外は無償で協力することにした。 資金は学校と地域の有志が出し合った。 屋根は鉄筋製で、 高さ約5メートル、 奥行き約11メートル。 17日のフェスティバルに間に合うように、 8日から急ピッチで作業を進め、 14日に完成させた。 今後はテントを張って舞台を作っていく。

屋根が完成した意義は大きい。 山上校長 (54) は 「りらと雨は関わりがとても深い」 と話す。 イベント中に雨が降ってきたり、 始まる直前まで土砂降りだったこともあり、 毎回学生たちが手分けし、 機材を守り、 舞台を拭いたりしてきた。 山上校長は 「雨のおかげで困難を乗り越える経験を積ませてもらったと思う。 学生にとっては一つにまとまる機会になったし、 周りの人の愛情を感じることができたのでは」 と振り返った。

照明など裏方でイベントを支えてきた2年生の柴田和登君(16)は 「たくさんの照明をつるすことができるので表現の幅も広がる。 協力してくれた皆さんへ感謝の気持ちを忘れず、 先輩後輩と一緒にずっと屋根を守っていきたい」と話していた。





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