2011年08月05日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

国産たわしの良さを 高田耕造商店が新商品

国産たわしの良さを 高田耕造商店が新商品

木柄シリーズ左をPRする髙田代表

特産のシュロを使ったたわしなどを製造販売する海南市椋木の髙田耕造商店 (髙田英生代表) は秋ごろから、 柄 (え) の部分を女性視点から考えたたわし 「木柄シリーズ」 を販売する。 同店は 「場所を選ばないたわしになった。 国産シュロを使った製品の良さを身近に感じてほしい」 と太鼓判を押している。

江戸時代から昭和にかけて、 野上谷 (同市東部から紀美野町にかけた谷あいの地域)は、たわしやほうきなどのシュロ製品で栄えた。しかし、 近年海外のパームヤシに材料が取って代わられ、 産業が衰退。 たわしが安価になった分、 体も洗えるほど軟らかい国産が減り、 現在では 「たわしは固い」 と思われがちに。 同店はそんなイメージを覆し、 国産の良さ、 産業を復活させることを目指している。

新シリーズは、 現行のラインアップ 「○○にやさしいシリーズ」の柄を、 竹の根から 「ブナ」 に変更したもの。 同シリーズは野菜、 食器、 体など洗うものに応じたたわしを提案する商品だが、 竹の柄は持ちやすいよう曲げるために職人が焼き上げるなど高い技術が必要で、 費用が掛かってしまい、 主な商品で2500円前後と値が張った。 見た目は渋みや重厚さが男性に好評だったが、 新シリーズは素材にブナを使うことで、 落ち着いたデザインで廉価 (企画段階で1680円~) になり、 気軽に使ってもらえるように。 柄は和歌山市紀三井寺の 「名草木管工業所」 に依頼し、 大量生産可能かつ持ちやすいように何度も試行錯誤した。 竹を使った従来のシリーズも継続販売していく。

髙田代表 (54) は 「木柄シリーズでも海外産より値は張るが、まずは使ってみてその軟らかさに驚いてほしい。 癖になるはず。地域の伝統的なシュロ産業を絶やさず、 後世に伝えていきたい」 と思いを込めている。

商品の問い合わせなどは、 同店 (TEL073・487・1264、 FAX073・487・3318、 URLhttp://takada1948.jp/) まで。





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