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県が旧県会議事堂 「一乗閣」 の移転先として計画している岩出市根来の用地で遺構が見つかり、 大阪歴史学会が 「貴重な城郭遺構」 として県教委に保存を求める要望書を提出していた件で、 県教委は4日、 遺構が城郭遺構である可能性は低く、 移転を計画通り進めると回答した。
県教委は 「検出された遺構は、 防御を意図した施設の可能性は完全に排除できないものの、 これまで根来で検出されているのと同様に子院関連の遺構であると評価している」 としている。 同日、 大阪歴史学会の幹事2人が記者会見し、 「遺構は北から延びる尾根の西斜面を加工し、 根来寺中心部の防御を意図した施設と考えられ、 学術的に見ても貴重」「和泉国からの交通路である風吹峠側に対する防御ラインの一画をなす城郭的機能があった」と要望書通りの主張を貫き、 今後も計画の見直しを求めるとした。同会幹事の大阪市立大学大学院文学研究科教授、 仁木宏さんは 「全国的にみても、 市民の誇りになる貴重な遺跡である。 保存すれば観光資源としての活用も十分できる」 と話している。
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