もっと地域自慢して　ダニエル・カールさん講演

和歌山市高齢者保健福祉振興大会(市、 市老人クラブ連合会主催)が2日、 市民会館であり、 タレントで山形弁研究家のダニエル・カールさん(51)が 「がんばっぺ、 オラの大好きな日本」 をテーマに講演した。

ダニエルさんは、 米国カリフォルニア州南部出身。 高校、 大学在学中に奈良や大阪、 新潟県佐渡島などに留学し、 卒業後に英語教師として山形県に赴任した。 その後、 山形弁を操る外国人タレントとしてテレビなどで活躍し、 31年間日本に住んでいる。

講演では、 「日本の面積はカリフォルニアと同じくらいだが、 方言や料理などがバラエティーに富んでいて素晴らしい国」 とし、 「ただ、 それを自慢しないのが日本人。 謙遜は美徳だが、 いきすぎると駄目だ」 と持論を展開。 「例えば、 お国自慢をするならその地域について勉強する必要があり、 とてもエネルギーがいる。 逆に、 『何もないところ』 と答えたりするのは、 ただの癖。 疲れるのは分かるが、 エネルギーを使ってもっと自慢してほしい」 と訴えた。