2009年02月08日

00.社会

かっこいい大人になれ 金メダリスト鈴木選手が講演

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柔道を通して仲間との絆を語る鈴木選手

和歌山市森小手穂の県立和歌山東高校 (上里昌輝校長) は6日、 平成20年度で創立35周年を迎えたことを記念して、 2004年アテネオリンピック柔道百キロ超級の金メダリストで、 北京オリンピック日本選手団主将を務めた鈴木桂治さん (28) の講演会 「仲間との絆」 を開いた。 生徒は金メダリストの熱い言葉に耳を傾けていた。

講演会で鈴木選手は 「実は北京が終わったら柔道をやめようと思っていた」 と話し、 北京オリンピック後のからっぽになった心境を語り、 これまで積み重ねてきた柔道人生がゼロになった気分だったことを告白。 「選手団長としてメダルが取れなかったことが恥ずかしく、 日本に帰りたくないとさえ思うこともあった。 本当に辛かった」 と話す一方、 負けてから学ぶこともあるとして、 「2008年は自分にとって人生の分岐点になった。 投げ出すのは簡単ですが、 やり抜くことの大切さ、 諦めず最後までやりきることの楽しさ、 試合での緊張感など、 続けていないと味わえないことがたくさんある」 と力強く生徒に語りかけた。
また、 シドニーオリン金メダリストで、 ライバルである井上康生選手、 篠原信一選手、 内柴正人選手、 棟田康幸選手など柔道仲間と築いてきた関係を紹介。 井上選手が金メダルを取ったことで 「もちろん涙が出るくらい悔しかった。 けど次は俺が取ってやると腹を決めることができた。 ライバルや仲間を通してここまで強くなれた」 と仲間との絆を語った。
最後に鈴木選手は 「いろんな先生と出会って、 時にはうるさいなあと思うことはあるかも知れないが、 自分に向けられた奥底にある言葉をしっかりと受け止めて、 東高校という背負っているものを意識し、 恥ずかしくない行動を取りながら少しずつかっこいい大人になってほしい」 と生徒たちを勇気づけた。



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