2009年03月04日

00.社会

インフルエンザ流行長引きそう?

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学校では児童たちにうがいや手洗いを励行

今シーズンの県内のインフルエンザによる風邪の流行は、ピークを越えたとみられるものの患者数の減少率は小さく、流行が長引いていることが県難病・感染症対策課の最新のまとめで分かった。学級閉鎖なども依然として多く報告されており、同課は「まだまだ安心できない状況にある」として注意を呼びかけている。

県内では第4週(1月19 - 25日)に定点医療機関当たりの患者数が24.16とピークに達したあと減少傾向。しかし、第8週(2月16 - 22日)段階でも定点当たりの患者数は14.66と依然として注意報基準値(10.00)を超え、岩出、橋本保健所管内は警報、御坊と田辺保健所管内を除く地域に注意報が発令されている。
同課によると、ピークから4週後の患者数の減少率は39.3%で、過去5年(平均78.8%)と比較するとかなり減少率は小さく、流行が長引いていることが、数値面ではっきりと裏付けられている。
流行が長引く背景には、ウイルスの影響もあるよう。県環境衛生研究センターが調べたインフルエンザウイルスのこれまでの内訳は58件中、Aソ連型20件、A香港型37件、B型1件。前年秋から2月9日までA香港が最も多く、1月以降はAソ連型が増加。県難病・感染症対策課は「同じ人が種類の違うウイルスで2度、3度と風邪をひいてしまう可能性もある」としている。
一方、県内の学校関係の集団風邪では2日、23校(園)で学級閉鎖などの措置がとられた。紀北地方では、和歌山市内が和大附属、宮、岡崎などの小学校11校と城東中、西脇幼稚園。岩出市では山崎北小学校。昨年12月2日から3月2日までのまとめでは、累積欠席者数は3360人で、18年度(1770人)、19年度(2526人)の同時期の数値を、大幅に超えている。
今後の流行について同課は「減少傾向にあると思うが、まだはっきりとしたことは言えない。4日にまとまる第9週(2月23日 - 3月1日)のデータに大きな関心を寄せている」としている。



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