2009年06月05日

00.社会

「ケンカするぞ」で70人集結

小中高校生の間で、 携帯電話からアクセスできる 「コミュニティサイト」 と呼ばれるインターネットサイトなどを通じて起こるトラブルが増加している。 5月に入り、 掲示板への書き込みから中学校間の争いに発展しかけた事例が2件あり、 市教委には、 誹謗中傷などに関する相談件数も増えているため、 教育機関が積極的な啓発活動に乗り出している。

コミュニティサイトは、 「mixi」 (ミクシィ) に代表されるように、 自らの個人情報を公開し、 日記を書いたり連絡を取り合ったりするサイトで、 仲間同士でコミュニティを作る。 最近は 「プロフ」 など、 携帯電話からアクセスできるサイトが増え、 市教委は 「(携帯電話を持っている)中高生のほとんどが使用しているのでは」 と話す。
便利な半面、 安易な個人情報の公開で簡単に個人を特定することできるため、 勝手に名前やメールアドレスを使用されるなりすましに合い、 見ず知らずの人から連絡が来たり、 犯罪に巻き込まれるケースもあるという。 最も問題視されているのは、 サイトを見た人なら誰でも書くことができる掲示板に、 本人の知らないところで誹謗中傷などが書き込まれてしまうことだ。 市立少年センターは 「以前は裏サイトと呼ばれるものに書き込まれたが、 今はもっと小さいサイトの掲示板に書き込む傾向にあり、 見つけ出すのが困難になってきている」 と話す。
市教委によると、 市内では5月に、 ある中学校間の争いで、 コミュニティサイトの掲示板に 「○×でけんかをする」 と書き込みがあり、 現地にはギャラリーを含め70人近くが集まった。 教員らも駆け付けたため大事に至らなかったが、 このほかにも同じような事例が1件報告されている。
掲示板に関する被害報告の集計を取っていないが、 「常にそういう報告はあがってくる」 と話している。



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