2009年07月03日

02.政治・経済

どうなるミニボートピア?

和歌山市中心市街地のぶらくり丁に浮上しているミニボートピア (場外舟券売り場) 設置計画について、 「本町地区の場外舟券売り場に反対する会」 など13団体が市議会に提出している設置反対の請願書が現在開会中の6月定例市議会最終日の7日、 採決される見通しだ。 本紙の取材では態度を決めかねている議員もあり、 可否は微妙。 請願書が採択されればミニボートピア設置計画はなくなるため、 審議の行方に市民の注目が集まっている。

ボートピアの設置には、 市長の賛成▽議会の反対がない▽当該自治会の賛成が絶対要件となる。 そのため、 市議会が反対の請願を採択した場合、 その時点でミニボートピアの設置計画は消滅することになる。 当該自治会にあたる本町11区は賛成を表明し、 大橋市長は中立の立場を取っている。
19年3月に計画が頓挫したビブレ跡へのボートピア設置計画では、 17年12月に賛成の請願が議会で賛成多数で採択された経緯がある。
今回のミニボートピア設置計画では、 本町の単一自治会36地区のうち27地区、 各種団体18団体が反対を表明し、 育友会などは校区内の住民の署名も集めている。 反対派は主な意見として、 治安の悪化▽教育環境に不適切▽活性化につながらないなどを挙げている。
ある議員は 「市は 『住みたくなるまち』 などの目標を掲げた中心市街地活性化基本計画を推し進めているのに、 ミニボートピアはそれにそぐわない」 と話す。 反対を表明している日本共産党市議団は 「子どもの健全育成、 ギャンブルに頼らないまちづくりを目指す」 としている。
一方、 ミニボートピア設置場所となる本町11区やぶらくり丁大通り商店街などは賛成を表明。 「ボートピアの建設を推進する会」 として、 市に対し、 設置要望書を2回提出している。 設置推進派の議員らは 「(議会の中では) 賛成の方が多いと思う」、 「まちの活性化にあってしかるべきものではないか。 警察官立ち寄り所にもなり、 安全に関しても問題はないと思う」 などと話している。
現段階で賛成、 反対どちらにするか態度を決めかねている会派もあり、 決着がどうつくかは、 ふたを開けてみなければ分からない状況となっている。



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