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モデル地区の整備方針を検討する懇談会のメンバーら(9日、県民文化会館で) |
自転車通行環境整備のモデル地区に指定されている和歌山市内2地区の整備方針を検討する 「県自転車通行環境懇談会」 (座長・畠山貴晃和歌山市副市長、 委員6人) は9日、 市内の県民文化会館で第2回会合を開き、 歩行者・自転車道の分離による対策実施案などについて検討を重ねた。 社会実験は12月中か年明けにも予定されている。
自転車と歩行者による事故が近年、 増加傾向にあるため、 歩道などを安全・安心して通行できる環境に見直していこうと国は全国にモデル地区を指定。 県内では朝夕特に自転車の通行の多い市内の南海和歌山市駅前地区と、 学校が集積している吹上・砂山地区の2地区が指定されている。
この日の会合では、 事務局の和歌山河川国道事務所がモデル地区内で実施する社会実験の検討資料などを提示し、 委員から意見を求めた。 案では、 社会実験は国道26号 (和歌山気象台前交差点~小人町交差点約150メートル)、 国道42号 (県庁前交差点~小松原5丁目交差点約950メートル) で歩道を歩行者・自転車道に分離する形で実施。 実施日は未定だが、 12月中か1月中の月~金曜の3日間を予定している。
歩行者・自転車道の分離は自転車専用レーンを車道側に確保するのがモデル事業や法令などの趣旨から本来の形だが、 社会実験を予定している個所では車両の合流区間であったり、 バスの優先車線があるため、 事務局ではかなり困難と説明。 ただ、 国道26号については今後検討を重ねるとしている。
懇談会ではこのほか、 モデル地区内の関係者を対象に行ったアンケート調査の結果を報告。 また、 アンケート結果などを基に歩行者と自転車の事故の危険性がある個所を地図上に明示した 「ヒヤリハットマップ」 を作製、 今後、 学校などへの情報提供について意見を出し合った。
懇談会は県や和歌山市、 県警、 学識経験者らで構成。 今後、 社会実験後に第3回会合を開き、 モデル地区での整備方針を決めることにしている。
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