staffblog_title.gif
 スタッフ総出で綴ります

« 夏の午後、花とわたし | メイン | 思い出カレンダー »

悶!おた部
2011年08月20日
三月は獅子のようにやって来て、羊のように去っていく


今回紹介するのは、ヤングアニマルに連載中の『3月のライオン』最新6巻です。
作者は「ハチミツとクローバー」の羽海野チカ 氏。

主人公は、中学生でプロ棋士になった17歳の少年「桐山 零」。
そして、そんな彼と出会った(拾った?)三姉妹「川本あかり、ひなた、モモ」との交流や、その他プロ棋士同士の対局が描かれた作品です。

一見、「ハチワンダイバー」「月下の棋士」みたいな将棋漫画か?と思われるでしょうが、対局そのものは数ページでサラっと描かれる程度で、勝敗さえ分かれば将棋を知らない人でも大丈夫です。(監修はプロ棋士の方がやっているので御安心を)
むしろ、一癖や二癖もある棋士たちのキャラクターが面白く、6巻の表紙にもなっている主人公・零の終生のライバル、そして心友 (全て自称)の「二階堂 晴信」はイイキャラしてます。(^ー^)

今なら公式サイトで、第1話を丸々試し読みができるので、まずはそれを読んでみてください!
僕自身、最近知り合いなどから「面白い漫画ある?」という問いには、ほぼ100%この作品を挙げているぐらいオススメですッ!!!


さて、ここからは最新6巻の感想なんですが・・・
今巻の話はちょっと重めです。

【ひなたの学校でのイジメ】
イジメられていた友達をかばい、標的が自分になってしまったことに苦悩しながらも、「私は間違ったことをしていない!」と負けずに戦う彼女のために必死で自分にできることを探す零たちの姿が描かれています。

読んでいて思ったのが、笑いのバランス。
元々作風が明るく笑える要素の多い作品、テーマがテーマなだけに暗く重い雰囲気になりそうなところを上手く、そして優しく中和していて、流石の一言です。

あと、ひなたの初恋の君「高橋くん」からのキャッチボールの誘い、素敵ッス!d(≧▽≦)

【二階堂の入院】
幼少の頃より腎臓を患っている二階堂。
零と決勝での対局を(一方的に)誓った新人戦トーナメントの準決勝で対局中に体調を崩し倒れてしまい、そのまま敗退。
二階堂の入院や病気の事を彼の兄弟子である「島田八段」から初めて聞かされた零。

「将棋でまで『弱い人間扱い』されたら、
 もうボクはどこで生きて行ったらいいんですか!?」

昔、体調を崩して連敗続きだった二階堂を島田がお見舞いに行った際に打った1局で、島田の気遣いにより手加減をされていることを察した二階堂が泣きながら言い放った台詞。
この台詞には、二階堂の全てが詰まっていると思うんですョ。
病気のせいで少年時代からいろんな事を制限されてきた彼にとって、将棋の盤上だけは、そんな辛い現実も関係ないはずだった、それなのに、その病により敗北してしまう悲しい結果・・・マジ泣ける!!(ノД`)・゜・。


ふぅ・・・、お気にの作品なので、ついつい熱く語ってしまいました。(^^;)


まったくの余談なんですが、この作品が連載しているヤングアニマルはまさに“THE・青年誌”なので、掲載順によって、
「ふたりエッチ」→『3月のライオン』→「ベルセルク」
みたいなトライ・フォーメーションを組まされてることもあり、作風の違いに思わず笑えます。( ̄ー ̄)ニヤリッ


(淳)


2011年08月20日 03:03


shimpo_banner.jpg
わかやま新報は、和歌山市を中心とする和歌山県北部唯一の日刊新聞です。

Yahoo! JAPAN

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

最近のエントリー
atom

StaffBlog一覧

アーカイブ