2008年05月14日

2008 04.文化・くらし

薙刀振の衣装60年ぶり新調 18日 城フェスタオープニングで和歌祭

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60年ぶりに新調された薙刀振の豪華な陣羽織と脚絆

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本番前最後の練習に励む薙刀振の子どもたち(東照宮会館で)

約390年前から続く紀州東照宮(和歌山市和歌浦西、西川秀紀宮司)の大祭「和歌祭」 の渡御が18日、和歌山城天守閣再建50周年 「城フェスタ」 オープニングイベントと連動して、和歌山城からぶらくり丁にかけて行われる。約60ある種目の1つ「薙刀振(なぎなたふり)」 のきらびやかな衣装が60年ぶりに8着新調され、初披露される。

衣装の新調は、卒業や転勤で地元に戻ってきた若者たちが、 「小さいころに出た和歌祭にもう一度出たい」「故郷の祭りを盛り上げたい」 と参加するようになったため。金糸銀糸を用いた本絹織の美しい陣羽織(じんばおり)と脚絆(きゃはん)は、従来の衣装を参考に京都の老舗であつらえた。
薙刀振の株を引き継ぎ、指導している和歌浦東の畑中生好さん(69)は、 「十数年来の念願でした。これでやっと体に合った衣装で演じてもらえる。祭りを継承する青年たちが増えてきたことは本当にうれしい」 とにこやかに話す。
薙刀振は最も難しい種目の1つで、自分の背丈より少し短い薙刀をバトンのように回転させながら、脚の下や背の後ろを通したり、頭上で回転させたりと48 の技がある。 「練習を積むしかありません」 と畑中さん。ことしは4歳の畑中渉吾くんから高校生まで子ども20人が大人とともに演じる。
11日は東照宮会館で最後の練習が行われた。小学1年から出演し、夏休みと春休み以外は毎週練習している和歌浦小5年の中家大貴くん(10)と3年の俊輔くん(8)兄弟は、 「楽しい。本番では失敗しないよう頑張りたい」と張り切っている。
渡御は午後零時半に和歌山城砂の丸を出発し、公園前から本町3丁目に向かう。神輿降ろしは、午前10時に紀州東照宮で行われる。





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