2008年05月25日

2008 04.文化・くらし

熊野とサンティアゴの道姉妹提携10周年 スペインの写真家が和歌山市で作品展

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作品 「サモス修道院のパノラマ」とオカニャさん(左)、シングルさん

熊野古道とサンティアゴへの道の姉妹道提携10周年を記念し、 スペイン・ガリシア州政府主催の写真展 「サモス巡礼の精神」が6月1日まで、 和歌山市小野町の小野町デパート (西本ビル) で開かれている。 県と同州が実施する共同プロモーション事業の第1弾で入場無料。
作品は、 ガリシア出身の写真家ルイス・オカニャさん (49) が、 巡礼者を支え続けたサモス修道院で、修道士と生活しながら写したモノクロ写真40点。 ゴシック建築の回廊や図書館内部、 霞がかかった木々と空などを、四季折々の光で静ひつに繊細にとらえている。
オカニャさんは 「写真を撮ることはある意味精神的な道の始まり。 修道士からゆっくり仕事をするということを学んだ。 建物も道と同様聖なる空間だが、 建物の価値は歴史的背景や時間の経過にあると思う」 と語った。
初日の23日は、 スペイン大使館参事や原邦彰副知事も訪れてレセプションが行われ、 主催のフランシスコ・シングルさんがサンティアゴの道の歴史と熊野古道との共通点や価値について講演。 「心の浄化を求めて世界中から歩きに来る今も生きた道です」 と話した。
またオカニャさんは昨夏に高野山を、 今月熊野古道を撮影。 「高野山は精神的な旅。 濃い緑が素晴らしい熊野では、自然と人間の深いつながりを感じた。 巡礼で自己の内面を見つめることは、 サンティアゴと同じと思う」 と話した。作品は共同プロモーション事業として9月に田辺市、 その後パリ、 サンティアゴ、 東京を巡回する。





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