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花のそばに銘板立て札を設置する職員
和歌山市和歌浦南の片男波公園に植えられている万葉植物に29日、 万葉時代の呼び名と現在の種名を示す銘板が設置された。『万葉集』 には約100種類の植物が詠まれており、 同園にはそのうちの30種が植栽されている。
今見ごろを迎えている 「サラサウツギ」 (種名・ウツギ)は万葉名が 「うのはな」 (本来のうの花とは別)。 小さな薄桃色の蕾と真っ白な花が群がって咲き、 たおやかな風情を漂わせている。
また、 センダン(万葉名 「あふち」)の繊細な薄紫の花もちょうど今が盛り。 これからはアジサイ(あぢさゐ)や、 『万葉集』 4516首中ただ一首、 熊野で柿本人麻呂が詠んだハマユウ(はまゆう)も夏になると楽しめるという。
公園管理事務所の百々信行さんは、 「どういう植物が万葉植物か、 皆さんに知ってもらい、 散策を楽しんでいただきたい」 と話している。
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