2008年06月21日

2008 04.文化・くらし

フォルテサテライトで第1回講座 県内観光振興へ新たな力に

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サービスの原点を語る力石氏

和歌山市本町、 フォルテワジマ内の和歌山大学サテライトで19日、 初講座が開かれ、約180人の学生や関係者が真新しい教室で講義を受けた。 今年度の講座は、全国で活躍する観光のカリスマを講師に招いて 「生きた交流の場」 を設けることを目的に全9回開催。県の観光振興と地域再生の起爆剤となりそうだ。

第1回の講師は、 レジャー産業コンサルティング業 「トーマスアンドチカライシ(株)」(本社・東京都) の力石寛夫代表取締役。 観光カリスマのビジネスモデルを知ろうと、会場は満席となった。 講座では、 サービス産業の社会的な意義に始まり、 これから観光産業に従事していく上で必要となる「優しさや心遣い、 親切心や誠実さ」 といった心の共有感を具体例を挙げて紹介。単なる 「観光産業」 からおもてなしの心を重視した 「ホスピタリティ産業」への転換が語られた。
力石氏は 「顧客満足の前に、 従業員が満足する環境作りから始めて、ほんのちょっとした心遣いから生まれるサービスの感動を和歌山の商品として確立して、 ホスピタリティ産業でリーダーシップを取っていってほしい」と語り、 参加した経営者たちは、 心温まるサービスのエピソードに耳を傾けていた。
参加者の(株)スイム企画の國中秀樹所長は 「今回の講座を生かして、 従業員ともどもサービス業の原点に立ち返り、 お客様にほっと温まるような感動をサービスとして提供していきたいです」 と話していた。
同講座は、 国立大学初の観光学部の設置を記念して、 大学と県、 県観光連盟が締結した「和歌山県における観光振興に向けた相互提携協定」 に基づく産官学による市民講座。地域のコミュニケーション・ステーションとして地域活性化のために開かれる。





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