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高校生初の甲種合格の濱田君(右)と西校長
和歌山市西浜の県立和歌山工業高校(西英雅校長)3年の濱田祐一君が、全国の高校生で初めて甲種危険物取扱者の試験に合格した。同校工業化学科では「同科から全国初の甲種合格者を出そう」 を合言葉に取り組んできたが、見事実現。濱田君は「(合格を聞いたとき)体が震えました。受かるかどうか本当に分からなかったので、とにかくうれしいです」と喜びを爆発させた。
同試験は、ことし4月1日から、危険物の規制に関する規則の一部が改正されたことを受けて、高校生でも乙種の資格条件を満たせば甲種危険物取扱者試験の受験が可能となった。同科では、昨年から資格取得を目指す機運が学生間で強まっており、全国初の危険物取扱のスペシャリストを目指そうとしていた。
同科の岡本眞也教諭は 「本人の頑張りとクラス全体で資格を取ってやろうという気持ちが濱田を勇気づけたのかもしれません」 。南方真治科長は 「これから甲種を受ける生徒にも頑張ってもらいたい」 と話し、クラス全員で甲種合格の濱田君を祝ったという。
濱田君は三井化学へ就職するのが第一志望で、資格取得を生かしてこれからアピールしていきたいとしている。
西校長は 「とにかくよく頑張った。甲種は大人でもそう簡単には合格しない。さらに上を目指して頑張り、ほかの生徒の励みになってほしい」 と激励した。
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