2008年06月22日

2008 04.文化・くらし

能の魅力、次世代に 観世流の小林さんが附属小で授業

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興味津々の子どもたちに面をつけてあげる小林さん

和歌山市の観世流能楽師小林慶三さんが20日、和歌山大学教育学部附属小学校(同市吹上、松浦善満校長)の6年生84人を対象に能楽の授業を行った。同校の卒業生でもある小林さんは、 「ユネスコの世界無形遺産にもなっている日本の能楽を子どもたちに知ってもらいたい」 と、21日の「市民能」 に6年生を招待しており、その事前勉強にと実施した。
能舞台の造りを説明した後、リハーサルビデオを用いて市民能の演目 「藤戸」 のストーリーや能独特のしぐさを紹介。 「子どもを殺された母はどんな気持ちと思う?」 などと質問しながら、 お囃子 や 地謡 はその人の気持ちを代弁していることなどを解説した。
子どもたちからは 「本番までの準備はどのくらいかかりますか」 などの質問も出、 「半年間、毎日けいこを重ねて本番を迎えます」 と小林さん。
また、能装束や面なども紹介され、実際に身につけた子どもたちは大喜び。中谷勇斗君(11)は、 「能って今まで知らなかったけど、かっこ良かったし、すごいな、奥深さがあるなと思った」 と話していた。





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