2008年07月10日

2008 00.社会

ボートピアなしでも素晴らしい町を 和歌山市で反対派250人がデモ行進

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市役所前で決議文を手渡す大谷会長

和歌山市の中心市街地、 ぶらくり丁の元タクシー会社駐車場跡に浮上しているボートピア(場外舟券売り場)設置計画について、計画に反対する近隣住民らでつくる 「本町地区の場外舟券売り場設置に反対する会(大谷善彦代表)」 は9日、 デモ行進を行った。本町公園に集合しぶらくり丁を抜け和歌山市役所までを約1時間かけて行進。 途中合流も含めて250人が隊列を組んだ初めての直接行動となった。

本町公園では市議会議員の島幸一さんが 「ボートピアなしでも素晴らしい町をつくりたい、という心意気を伝えよう」 とあいさつ。 自らがデモの先頭に立った。
デモ行進は 「800人の通学路に舟券売場はいらない」 「舟券売場は町の活性化につながらない」 など書かれたプラカードを持ち、 「舟券売場は青少年健全育成の敵だ」 「安全安心の町をつくろう」 などのシュプレヒコールを繰り返しながら行進した。
市役所では、 大谷会長が 「市民生活に支障のあるボートピアはいらない」 との決議文を市長に提出。 市企画課の小谷尚己課長が代わりに受けとった。
デモに参加した城北小学校育友会長の小島渉さん(54)は 「去年、 姫路の舟券売場を見学したが、 子どもたちの通る道がふさがれている。百害あって一利なしだ。 居酒屋もボートピアの客はいらないと言っている。 町の活性化にはならない」 と話した。 これに対し、 推進派の男性は「ボートピアだから反対というのは、 理解できない。 町が活性化するために何かが必要だ」 と話した。
同地のボートピア計画は、 当初は元ビブレ跡で進められていたがビブレビル解体撤去の決定をうけて頓挫。 平成19年8月に推進会社の「六洋エンタープライズ」が、現候補地に計画があることを表明。
それを受け本町婦人会、 本町幼稚園、 本町小学校育友会から、 署名と反対要望書が提出され、 本町地区連合自治会36自治区のうち27自治区が反対を表明。
推進していた当該地区となる第11区も建設推進要望書を市長と市議会に提出していたが、今になってそれを撤回する動きにあるという。





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