2008年07月11日

2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

全日本学校関係緑化コンクール 上名手小に国土緑化推進機構理事長賞

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植樹する子どもたち(昨年11月)

三代にわたって学校林を守り活用している紀の川市の上名手小学校(政本英嗣校長、児童66人)が、国土緑化推進機構が主催する全日本学校関係緑化コンクールで理事長賞を受賞した。保護者、地域の人たちの協力で、遊歩道をつけ森林を整備し、児童は課外授業でキノコの栽培や間伐材を利用したベンチづくり、コースターや花台などの小物もつくり地元の公共施設に寄付するなど地域ぐるみによる親しみやすい学校林の整備・活動が評価された。

学校林は、学校から約3k離れた所で広さは約3ha。昭和14年にスギ、ヒノキの苗1万5000本を植林。その後、昭和57年にもスギ、ヒノキを6200本植樹。毎年、保護者や地域の人たちで下草刈りや間伐、枝打ちを実施し整備にあたってきた。
平成17年には、国土緑化推進機構による学校林整備・活用推進事業「モデル学校林」に認定。さらに充実した取り組みのため、学校林整備委員会を組織し、計画的な森林整備や児童や地域の人たちが親しみやすい学校林の整備を目指し、整備された様子や子どもたちの活動を紹介した「かみなて山」パンフレットを作成し、学校区全戸に配布した。
これまでの主な活動は、教職員や児童が間伐体験したり、保護者が間伐した間伐材を運び出し、表札やベンチをつくり、学校に設置したり公共施設に寄付した。また、地元の人から提供してもらったほだ木で、キノコ栽培も実施。ナメコやヒラタケを収穫、シイタケの収穫も間近。
政本校長は「地域の方々や保護者の協力がなければ取り組めないこと。本当に感謝しています」と喜びを話している。





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