2008年07月25日

2008 04.文化・くらし

価格高騰もやっぱり国産 ウナギ専門店、土用の丑で大忙し

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土用の丑では朝から晩まで約3000本焼き続けた(トリハルで)

24日は 「土用の丑」。 中国産ウナギの産地偽装事件などの影響を受け、 全国的に国産ウナギの需要が高まっているが、 ウナギの価格高騰も深刻な様子。
そんな中でも国産ウナギを使用している和歌山市南大工町の(有)トリハル (田中利明社長) ではこの日、 朝からウナギを求めて訪れる客の列で大忙し。田中社長 (51) によると、 ことしは国産ウナギの価格が高騰し市場卸値価格は1k3150円と昨年1850円の約1・7倍になったという。同店のウナギ1尾の販売価格は昨年から300円ほど上がり2000円前後。 100gでは820円から940円と値上げを余儀なくされた。
徳島県産の産地証明を張り出し、 安全性のアピールにも努めている店頭でウナギを焼く田中社長は 「台湾・中国産も需要があれば焼くけれど、お客さんが買っていかない。 今はそんなに影響は出ていないけれど、 このまま続くと正直厳しいよ」。 買いに来た女性 (54) は「国産のウナギを購入するようにしてますが、 あまり高くなるとこんな時(土用の丑)しか買えなくなりますよね」 と話していた。
消費者は安全で安心な国産品を求めているが、 これ以上の価格高騰が続くとウナギ離れも深刻になっていきそうだ。





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