2008年07月25日

2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

え? ビワの豆腐!? 下津町のおおぎやが製造販売

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「枇和豆風」と考案したおおぎやの谷さん


海南市で下津町地域特産のビワを使ったスイーツ「枇和(びわ)豆風」が誕生した。昨年開かれた「ふるさとうまいもの発掘コンクール」の入賞作品を商品化したもので、下津町小南の紀州郷菓処おおぎや(谷幹雄店主)が6月中旬から製造販売。購入者からは「酸味と彩りが夏らしくておいしい」と人気を呼んでいる。夏季限定で、ことしは8月中旬まで販売。1個200円。

コンクールは、下津町商工会などでつくる実行委員会が主催。身近な食をテーマにしたイベントを通して地域の活性化するために開かれた。 「枇和豆風」は谷幹治さん(39)の作品。ビワの種のエキスを配合することでビワ風味が増した杏仁豆腐で、上に果実のピューレをかけて食べる。よく冷えた杏仁豆腐の甘みに、ビワの酸味が爽やかな一品だ。普段は捨ててしまう種まで使うアイデアが、 「地域資源の有効活用につながる」 と審査員の高評価につながった。
その後、商品化を目指して、専門家の助言や試食した人の意見を取り入れて改良。当初使っていた生クリームをやめ、代わりに黒沢牧場(同市上谷)の牛乳を使うことで後味の良さと地元感をさらにアップさせた。杏仁豆腐の和歌山版としてPRしようと、商品名も 「枇和 豆風」 に決まった。
10月には大阪の高島屋で開かれる和歌山フェアへ出品する予定で、県外への販路も開けつつあるという。実行委事務局の下津町商工会では、「今まで海南にはこれといった食品の土産物が無かったが、これからは枇和豆風をその1つとして育てていければ」と話している。





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