2008年07月25日

2008 04.文化・くらし

竈山神社に絵画を奉納 フランス人画家が古事記の記述から描く

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奉納された絵画を囲んでマークエステルさんと良宮司

「古事記」 など日本神話を題材にした絵画を描き続ける、 フランス人画家マークエステル・スキャルシャフィキさん(67)が23日、和歌山市和田の竈山神社(良義章宮司)に絵画を奉納した。 豪族の放った弓矢から神武天皇を身をていして守った彦五瀬命(ひこいつせのみこと)の姿を描いた縦90cm×横75cmの油絵で、「古事記」 に出てくる竈山神社に関する数行の記述に触発されて描いた作品 「彦五瀬命の神武天皇への兄弟愛」。

マークエステルさんは、 平成8年に天照大御神のブロンズ像を伊勢神宮に奉納して以来、日本各地の神社に作品を奉納。 竈山神社は26カ所目になる。
絵画の奉納は、 同神社でマークエステルさんをはじめ関係者20人が参列。 良宮司が、 太鼓を鳴らし笛を奏でるなどし、 厳かに行われた。 良宮司は 「素晴らしい絵をいただいて、 神も喜んでいる」 と話した。
マークエステルさんは、 昭和45年大阪万国博に外交官として初来日。 日本語を勉強するために 「古事記」 を読み神話の世界に興味をひかれ、神話を題材にした作品を次々に生み出した。 平成18年、 画集 『日本神話』 を完成させ世界7カ国で翻訳出版。 同年12月、 「古事記」ゆかりの地として同神社を初めて訪れ、 それから1年半後に作品を奉納するに至った。 県内では熊野本宮大社にも奉納している。
マークエステルさんは 「私の絵画を通して東洋的なものを西洋に融合させています。 素晴らしい日本の神話を、 全世界に知らせたい」 と話している。
また、 同市手平の和歌山ビッグ愛で25日から28日まで、 マークエステルさんの作品が展示販売される。





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