2008年07月30日

2008 04.文化・くらし/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

勇壮にだんじり疾走 民間主導で初めての粉河祭

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見物人をかきわけてすれ違う2基のだんじり

紀の川筋の真夏の風物詩で、紀州三大祭りの一つでもある 「粉河祭」 が26、27の両日、紀の川市粉河の粉河とんまか通り周辺で盛大に催された。ことしは社寺や住民らでつくる粉河祭保存会(大西洋太郎会長)を新たに結成し、初めて民間主導で実施。多くの露店が並ぶなか、威勢のよいだんじりや、2年に一度の渡御式などが行われ、大勢の見物人でにぎわった。

宵祭の26日は日暮れとともに、JR粉河駅前から粉河寺までのとんまか通りに、おはやしの太鼓と鐘の音が鳴り響き、だんじりの運行がスタート。竹ひごを丸くたれ下げて作った「ひげこ」 やちょうちんなどで華やかに飾られただんじり8基が、 「ソリャー、ソリャー」のかけ声とともに、群衆をかき分けるようにして疾走。道幅ぎりぎりで2基がすれ違う際には見物人から大きな歓声や拍手が起こった。
27日の本祭では、法被を身にまとった小学生35人が元気よく走る子どもだんじりや、フリーマーケットなどを開催。最後には、祭りの最大の特色である古式ゆかしい渡御式があり、武者やはかまなどの時代装束を身につけた約400人が粉河産土神社から粉河小学校までを勇壮に練り歩いた。
大西会長は 「ことしから民間が中心となって運営方法などは変わりましたが、祭りのにぎやかさはこれまで通りです。700年以上の歴史を持つ粉河祭の伝統を守りつつ、これからも市民全体で盛り上げていいきたいと思います」 と話していた。





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