第35回日独スポーツ少年団同時交流の一行8人が30日、受け入れ先の紀の川市を訪れ、ホストファミリーとの対面や歓迎イベントに参加した。一行はドイツの北部、ニーダーザクセン州スポーツユーゲントに所属する16歳から18歳までの少年少女らで4日までの5泊6日の日程で二葉スポーツ少年団(森俊文代表)との交流を通して、剣道の体験やキャンプファイアー、流しそうめんなどを楽しみながら両国青少年の友好と相互理解を図ることにしている。
同事業は財団法人日本体育協会日本スポーツ少年団とドイツスポーツユーゲントとの交流協定に基づき昭和49年からはじまった。日独両国の夏休み期間中に、相互の文化・生活・習慣を実際に体験する国際交流。ことしは両国からそれぞれ125人がドイツと日本へ相互に派遣され、和歌山県にはニーダーザクセン州からの8人が訪れた。
受け入れ先になった二葉スポーツ少年団は、小学生から大学生までの62会員が所属。スポーツやボランティア活動を通じて仲間づくりをしている。同少年団からはことし2人、昨年も3人がドイツへ派遣されている。
門児童館で行われた歓迎会には会員や家族ら約100人が参加。団員を代表して高3の高道静香さんが 「私自身昨年、ドイツで温かなもてなしを受けた。ご恩返しのつもりで楽しんでいただけるようプログラムを計画しています」 と歓迎のあいさつ。
宿泊先のホストファミリーの紹介、昼食のあと市内へサイクリングに。午後3時からは粉河高校で剣道部の練習を見学、日本の武道を楽しんだ。
一行の1人は 「日本の文化に触れるのを楽しみにしています。湿気が高く暑いので大変ですが少しずつ慣れてきました。おいしいご飯が最高です」 と話していた。
1日から2日間、細野キャンプ場でのキャンプを行い、流しそうめんや肝試し、 「今、私たちにできること」 のディスカッションなどで交流を深める。
森代表は 「同じ年ごろの人同士、文化の違いや考えの違いを分かり合い、理解し合うことが大きな収穫になる」 と話していた。