2008年08月09日

2008 03.スポーツ

剣の道一筋70年 岡田さんが日本スポーツGP受賞

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竹刀を構える岡田さん

日本体育協会理事会はこのほど、 第3回日本スポーツグランプリの受賞者を発表。和歌山県からは約70年にわたり剣道で活躍中の岡田保雄さん (83)=和歌山市=が選ばれた。全国で7人だけで県内初という栄誉に岡田さんは「この上ない名誉。 生涯現役で剣道を続けていきたい」と満面に笑み。晴れの表彰式は9月27日に大分県で行われる。

日本スポーツグランプリは長年にわたるスポーツ実践者で、 現在も活動を継続、 顕著な記録や実績を挙げた選手に与えられる賞。 岡田さんは 「年なのでそろそろ剣道をやめようかと思っていた。 この受賞で一生やめられなくなりました」と笑い、 受賞には 「県体育協会や、 私を一人前の剣士に育ててくれた県剣道連盟、 田辺建武館の方々に感謝しきれない。 思いを新たに生涯続けていきたい」 と心機一転の様子。
岡田さんが剣道を始めたのは12歳のころ。 戦時中も元気づけられたのが剣道だったという。 戦後は県警察本部で剣道を学び、 51歳で八段を取得、 61歳には最高位の範士の称号を得た。 「精神力や体力のほかにも、 剣道からいろいろなことを学びました。 剣道は人間形成の道」 と話す。
現在でも週に2度の朝げいこや土日の国体強化練習など現役で剣道を続けており、 後継の指導にも尽力している。
岡田さんは 「生涯剣道という言葉があります。 これだけ年を取っても、 できるんだと若い人に知ってもらいたい。精神だけでなく体力、 集中力ももちろん必要。 剣の道は厳しいですが、 だからこそ追い求める価値があります」と話している。





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