2008年08月09日

2008 00.社会

県立医大が中心市街地に 来年4月フォルテに研究・診療所

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みらい医療推進センターの開設を発表する南條理事長中ら(8日、県立医大で)

県立医大は8日、 生活習慣病の予防など4点に重点を置いた研究所と診療所を併せ持つ「みらい医療推進センター」 を、 和歌山市本町の複合商業施設 「フォルテワジマ」に開設すると発表した。 地元・大手企業から出資を得て来年4月に開設予定で、同大は 「大学の機能分担の一環。 県民へ質の高い医療を提供するとともに、中心市街地の活性化にも役立てることができれば」 としている。

南條輝志男理事長らが会見し、 明らかにした。 大学側の説明によると、 同センターは運動・食事療法、温泉・観光医学、 スポーツ医学の研究を展開する 「げんき創造研究所」 が中核施設で、メタボ健診の事後指導を行う生活習慣病予防や老化予防、 膠原(こうげん)病・リウマチ治療、東洋医学の4部門を設置。 疾病の治療から予防医療に軸足を置き、 新しい治療法や医療・介護機器などの開発、東西医学の融合の研究実践などにあたる。
スタッフは、 糖尿病・高血圧、 膠原病・リウマチ、 漢方など各専門医ほか、 管理栄養士、 ヘルパー約30人を予定。 専門医の人材確保については、 地域での医師不足の現状などを考慮し、 「できるだけ県外から招へいしたい」 としている。
フォルテワジマの5階全フロア(約2000平方m)と6階の一部を使用する。 開設事業費などは精査中として明らかにしていないが、 地元と大手企業の4社に出資を要請し、 ほぼ了解を得ているとしている。 開設後は、 同ビルに観光学部の施設がある和歌山大学ほか、 高野山大学、 関西の医療系大学、 県内の介護施設などとも連携する。
同センターの構想は、 和歌山市紀三井寺の大学・附属病院(治療ゾーン)、かつらぎ町の紀北分院(ケアゾーン)を含めた大学機関の分担役割として、 3年ほど前からあり、ことしに入って具体化した。 南條理事長は 「研究所はすぐにでも立ち上げられるが、治療部門は安全性を確認しながら進める。 5年をめどに軌道に乗せたい」 と話した。





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