県警本部捜査二課は、 ことしに入り、 前年より増加傾向にある振り込め詐欺(オレオレ詐欺・架空請求詐欺・融資保証金詐欺・還付金詐欺)の被害を食い止めようと、振り込め詐欺チェック表を作製した。 県内各署の交通安全教室や防犯教室の際に住民に配布される。表には手口別によく使われるせりふが何通りか記載されており、 利用者が自己診断できるようになっている。
7月末現在、 振り込め詐欺は前年同期比12件増の123件、 被害総額は1413万8423円増の1億2530万4960円。手口別にみると、 オレオレ詐欺、 架空請求詐欺、 融資保証金詐欺については、ともに減少しているものの、 還付金等詐欺は42件増の57件、 被害額も5106万7236円増の6680万8346円と、激増している。
チェック表には各手口別でせりふがリストアップされ、 還付金詐欺では 「還付金を振り込むので言うとおりにATMを操作して」。 オレオレ詐欺では 「会社の金を使い込んだ」 「示談金が必要だ」 「今日中に金が必要」 などと記載されており、 注意を促している。
同課では、 「これまでの被害届などを集計し、 手口別に具体的な犯人の言葉を挙げた。こんな文言を聞いたら、 すぐに振り込まず警察や家族に相談してほしい」 と話している。