文部科学省がPTA活動 (高校) で優秀な実績を挙げている人を表彰する平成20年度PTA活動振興功労者に和歌山市木ノ本の県立和歌山西高校PTA会長・管原好一さん(58) =写真=が選ばれた。 高校生のバイク事故を防止する 「3+1ない運動」推進に力を尽くしていることなどが高く評価された。 22日、 名古屋市で開かれる第58回全国高校PTA連合会大会で表彰される。
「お世話になっている地域への恩返しです」 と笑顔で話す管原さん。 世話役を頼まれることが多く、 子どもが通う保育園の保護者会、 小中学校のPTA会長などを引き受けてきた。 「頼まれると断れないんですね。 常に働いているのが好きなんです」 と笑い、 今回の表彰について 「私みたいなものが...」 とはにかむ。
3人の子どもが通う同校のPTA会長を引き受けて10年。 バイクの免許を取らない、 バイクを買わない、 バイクに乗らない、 親は子どもの要求に屈しないを掲げる 「3+1ない運動」を推進するため、 入学説明会などでバイクの不必要性や怖さを説いてきた。「事故の被害者になることはもちろん、加害者になることも防ぎたい。こんなことで一生を棒に振ってほしくないから」と話す。
また、 会長就任以来11月3日の文化の日には南海西ノ庄駅から同校までの通学路の清掃活動を継続して行っている。 今後は 「近隣の小中学校も巻き込んだ活動にしたい」と語る。
また、 会長としての活動だけでなく、 少年補導員としても地域貢献活動に精を出す。 その活動が高じてか、 2年半前脱サラし、 「物騒で何もない木ノ本地区の地域拠点になるように」 と近所にコンビニを作り、 経営者に。 買い物に訪れた近くの人と何気ない会話を交わしながら地域とのつながりを深めている。 店の外にはおしゃべり用のベンチと日よけのパラソルがあり、 気遣いもばっちり。 「障害者の雇用などコンビニの新たな地域貢献策を模索中です」 と将来への熱い思いも話した。