2008年08月26日

2008 00.社会/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

「省エネから転エネへ」 紀美野で小池元環境相が講演 

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講演する小池さん

元環境大臣で衆院議員の小池百合子さん(56)が24日、紀美野町動木の中央公民館で環境問題について講演し、約400人が耳を傾けた。小池さんはスクリーンに写真やグラフを映しながら、環境に対する世界各国の動きを紹介。身近な生活については「夏炉冬扇(かろとうせん)をあらためて考えて」 と呼びかけ、「夏に炉が必要ないのと同様に、クーラーを強めて膝掛けをしたり、便座を温かくしたり、エネルギーの使い方に無駄がないか自分の生活を見直してほしい」と語りかけた。

環境問題について考えてもらおうと、町教委が今年度から進めている 「紀美野エコプロジェクト」の一環として開かれた講演会。小池さんは 「地球と日本の守り方」 をテーマに講演した。まず、産油国であるアラブ首長国連邦が、石油の枯渇に備えた施策を着々と進めていると話し、「ドバイでは観光立国を目指してビルの建設ラッシュ」 「アブダビは石油を使わないまちづくりに取り組んでいる」などと各国の現状を報告。イギリスでは炭素税の税収を企業の年金にあてるなどして、CO2を減らしながら社会全体を活性化させる仕組みをつくったと紹介した。その上で、日本もこれからは『省エネ』 だけでなく、石油以外の自然エネルギーに転換する 『転エネ』 の時だと強調。「日本が幸せで環境力に優れた国になるためにも、国民1人ひとりが環境への意識を高めることが大切」と呼びかけた。
また、自身が提案したクールビズや 「もったいないふろしき」 も紹介し、 「国民の共感が得られるような政治が必要だ」 と述べた。町内から参加した会社員の中村優理さん(40)は、 「環境を考えて、もっと意識を行動に移していきたいと思いました」 と話していた。





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