2008年08月26日

2008 00.社会

東南海・南海地震に備え 40団体、2000人が総合防災訓練 

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ビルに取り残された人を救助する訓練

和歌山市の第44回総合防災訓練が24日、同市有本のせせらぎ運動公園と四箇郷北小学校の2会場で行われた。市、市消防局などの行政をはじめ、各地区の自主防災組織、市婦人防火クラブ連合会、和歌山民間救援隊などの市民団体、また関西電力(株)、日本通運(株)などの企業ら40団体、約2000人が参加した。さらにへリコプター2機、2輪車を含めて110台の車両を使った大規模な訓練が2時間半にわたって繰り広げられた。

訓練は 「同日午前9時、 紀伊半島沖を震源とする地震が発生し、 和歌山市で震度6が観測された」 と想定して行われた。 防災行政無線による緊急放送が行われ、 市婦人防火クラブ連合会らがバケツリレーや消火ポンプを使って放水訓練を行った。 また、 市消防団ら160人が、 堤防の決壊を防ぐため 「改良積み土のう工法」 と呼ばれる水防訓練を実施。 参加者は、 実際に災害が発生した現場さながらの、 真剣な表情で取り組んだ。
上空から自衛隊のヘリが情報収集を行い、 地上では郵便局員や民間救助隊がバイクで被害情報を集めるなど、 あらゆる手段で災害の拡大を防止した。 倒壊した建物にいる被害者を救助する訓練では、 陸上自衛隊や消防局が、 はしごやロープを使って被害者を救助し速やかに移送、 和歌山市医師会25人が応急処置を担当した。
和歌山市医師会の岩橋俊幸さん(50)は 「いつ、 南海地震が起こるか分からない。 その意味で、 このような訓練は有意義だと思う」 と話した。
総合防災課の西郷香副課長は 「地域が助け合うことの大事さを知るため、 今回は実際に避難所になる四箇郷北小学校も使い、 住民中心の自主防災組織による訓練に取り組んだ。 防災意識を高めるため、家族で話し合ってほしい」と促した。





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