2008年08月27日

2008 04.文化・くらし

国際写真サロン4年連続金メダル 和歌山市の由木さんが3枚組の水中写真で

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金メダルを取った3枚組作品 「GROUPS」「FLOWER OF DEEP SEA」「SILENT SEA」(上から)と由木さん

和歌山市友田町の写真家由木毅さん (64) がこのほど、 セルビアの国際写真サロンで金メダル(グランプリ) を受賞した。 平成17、 18年にアメリカの国際写真サロンの金メダルを2年連続で受賞。昨年はインドの国際写真サロンでも金メダルを取っており今回で4年連続の金。由木さんは、 「オリンピックとは価値観が違いますが、 私にとっては日本が北京で取った9個の金に続く10個目の金メダルのよう。これからも挑戦し続けます」 と喜びを語っている。

金メダル作品は、 沖縄やタイの海で撮影した 「GROUPS」 「FLOWER OF DEEP SEA」 「SILENT SEA」 の3枚組作品。 「撮影時に恐くなった」 という槍が飛んでくるようなカマスの群れの迫力と、 蝶が舞う花畑のような世界、 静寂と、 違う雰囲気の海を写した。
鮮やかな水中写真で知られる由木さんは、 全米写真家協会などの招待作家で国際芸術写真連盟(FIAP)終身称号を持つ。ニューヨークや東京都美術館など国内外で約150回の写真展を開いているが、 本格的に写真を始めたのは43歳から。 親友の死の直前の言葉、「写真集残せよ」がきっかけだったという。
以後、 日本フォトコンテスト10年間1位制覇や日本芸術出版社アマテラスグランプリなど国内で約100の受賞を重ね、 平成13年に日本写真家協会会員に。 16年から海外に挑戦し始めた。
国際写真サロンは、 国際芸術写真連盟と国際写真サロンが主催し、 世界約100カ国が参加する世界規模のコンテスト。 由木さんは挑戦5年目ですでに金メダル7個、 銀2個、 銅6個を獲得している。 「初めは、80歳まで(海外の)メダルを取れなかったらどうしようと不安でしたが、 人生がバラ色になりました」とほほ笑んでいる。





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