2008年08月30日

2008 02.政治・経済

「強く支持する」「比例で当選したのに」 大江参議の民主党離党に有権者の声さまざま

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29日朝、 鷹匠町の後援会事務所は意外にも人の出入りが少なかった(右は大江氏)

県選出の民主党・大江康弘参院議員が党を離脱し、 他の議員らとともに新党結成をすることが28日明らかになり、和歌山市内でも支持者を中心とした有権者にさまざまな波紋が広がっている。大江氏は本紙の取材に対し 「民主党は、 大連立構想が頓挫して以来、 政局優先に走っている。国民や地方のことを考えなければいけないときに、 それは野党第1党の本来の姿ではない」と批判。 大江氏の政治姿勢に賛否両論の声が渦巻いている。

大江氏は平成18年12月の知事選で候補者擁立を巡り県連幹部と対立。 昨夏の参院選後に、自身の選挙協力をめぐって県連の最高顧問を辞任していた。 また、 道路特定財源関連法案の税率維持や、一般財源化に反対するなど、 民主党の方針に対立する行動をとるなど造反を繰り返した。特に道路特定財源関連法案に関しては、 民主党本部に対し 「ガソリン値下げ隊など、バカなパフォーマンスに終始し、 地方や道路の実態を正面から受け止めて正々堂々と議論をしようとしない」と述べ、 「政権担当能力がないことを自ら証明したのに等しい行動。 数に頼るものはいずれ良識ある国民から非難される」と痛烈に批判していた。
大江氏は、 民主党の鳩山幹事長や菅代表代行の 「議員辞職すべき」 との声に 「比例での当選は法律で認められていること」 とし、 離党し新党結成に動いていることで、 一部報道されている二階俊博代議士の関与については 「地元だから、 うがった見方をされるのだろう。 二階先生のような立派な政治家が、 他の党に首を突っ込むようなことはしない」 と否定した。
大江氏の後援会事務所は 「30年間の議員活動の中での判断だろう。 大江は愛郷心の強い政治家だ。 新党でも、 その気持ちは貫くはず。 我々は強く支持していく」 とコメント。 しかし、 民主党県連関係者は 「大江氏の個人票は7万弱、 政党名を書いた100万票の力で当選した。 議員辞職が当然」 と批判した。
市内の51歳の自営業の男性は 「県内の政治に影響はないと思う。 本人の政治生命の行方が心配だ」 とし、 また、 民主党支持者の42歳の女性は 「比例で当選したのに辞職しないのは理解できない。 公職選挙法の改正が再議論になってくるのでは」 と話した。





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