2008年08月30日

2008 04.文化・くらし

インテリックスが古カーテンを再生 廃棄物最終処分場の保護シートに活用

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反毛機という機械でフェルト状にされる古カーテン

オーダーメードのカーテン専門店「ジャストカーテン」を展開する(株)インテリックス(木村明人社長、本社和歌山市新通)は顧客から下取りしたカーテンを再利用し、一般廃棄物最終処分場でダイオキシンの流出を防ぐ保護シートとして生まれ変わらせる事業に踏み出した。木村社長は「これまでゴミとして出していた古いカーテンが、生まれ変わってまた世の中に役立っているのは意義があること。わずかながらもエコの参画になれば」と話している。

ジャストカーテンは、 カーテンを買った客から古いカーテンを1枚1000円で下取りしており、 それを利用してのリサイクル。 再生しているのは、 廃棄物処分場の保護シートを製造している阪南市自然田の(株)射手矢商店 (射手矢弘昭社長)。
廃棄物最終処分場建設の際に必要となる保護シートだが、 繊維に厚みがあり強度のある安価なものがなかなかなくて困っていたところ、 古いカーテンがごみとして出されていることを知った射手矢社長は 「最終処分場の保護材は全国から発注があるのにもかかわらず、 使える繊維が不足がちで集めて来るのが大変。 カーテン生地は丈夫でうってつけ」 と、 インテリックスに再生の話を打診し、 実現した。
保護シートの製造工程は、 カーテンを専用の機械に入れてフェルト状にし、 そこからさまざまな工程を経て板状に。 板状になった保護シートは2m×10mの反物状にし、 ビニールをかぶせて全国の最終処分場に出荷するしくみ。 保護シートはゴムシートとの二重構造にして使われ、 ダイオキシン流出を防ぐ重要な役割を担うという。
インテリックスでは 「今後、 新しいカーテンを購入する際には、 ぜひ古いものを引き取らせていただきリサイクルに協力を願いたい」 と呼びかけている。





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