2008年09月10日

2008 03.スポーツ/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

Jリーグへ大きな弾み 紀の川市が「つくる会」と協定

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協定を交わし、がっちり握手する中村市長と西平理事長(左)

Jリーグ入りを目指して2007年2月に発足、現在、県の3部リーグでプレーするアルテリーヴォ和歌山を支援するNPO法人和歌山からJリーグをつくる会(西平都紀子理事長)と紀の川市は8日、スポーツの振興や練習会場の提供など相互協力を行うことを柱とした協定書を交わした。同球団は5年後の関西リーグ昇格を目標にしており、練習の環境が整うことはチーム力アップに欠かせない選手の勧誘にも大きなきっかけになるものと期待されている。

調印式は、午前11時から紀の川市役所3階で行われ、中村愼司市長と西平理事長が署名し、固い握手とともに協定書を交わした。
アルテリーヴォ和歌山は、柴暢彦監督はじめ元Jリーガーの選手4人を含む16選手、紀の川市出身の3選手も在籍している。練習には粉河グラウンドを使用していることから、これまでも市の行事に参加するなど協力関係にあった。
協定書は、同チームが紀の川市主催事業やサッカー普及などに関する事業に協力する内容。市はチームの活動に必要な施設の提供や選手への就労の情報提供で協力するなどとしており、ただし平成25年度までに関西リーグに昇格できなければ無条件で協定を破棄することができる、とも記されている。
紀の川市には日本陸連の3種公認を受けた桃源郷運動公園があり、フィールド内には全面天然芝の立派なサッカーコートもある。同チームは市民と同じ条件でこうした施設を利用できるようになる。
中村市長は「少しでも夢を追う皆さんのお役になり、紀の川市の活気につながればと考えている」、西平理事長は「夢は大きく強い志でさらなるステップアップを」とそれぞれの思いを語った。同席した柴監督は、「これまでの活動が紀の川市のご理解を得られてのものと感謝の気持ちでいっぱいです。県リーグクラスで自治体との協定を結んだのは、まれなケース。それだけに成績で恩に報いたい」と決意を述べた。
関西リーグに昇格するには、県3部リーグから2部、1部とステップを踏み、関西リーグ2部さらには1部入りを目指すことになる。





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