2008年11月23日

2008 00.社会

和歌山市の火災発生数 過去10年間で最低ペース

ことしの和歌山市内の火災発生件数は、過去10年間で最低になる可能性が高いことが和歌山市消防局警防課の調べで21日までに分かった。火災の発生件数は、ここ10年間で140件台から200件台で推移しているが、ことしは21日現在、市内の火災発生件数は前年同期比64件減の106件、火災損害額は約1億4000万円減の6000万円と大幅に減少している。同消防局は年末に向けて火災を抑止しようと、各地区消防分団や各種団体とともに啓発活動を強化するとしている。

同課によると、前年と比べて特に減少している火災の種類は、建物火災とその他(空き地やごみ集積場など)で、火災の原因では、放火とたき火の減少が目立つ。同課調査班班長の亀井利昭消防司令は、 「不景気で人々が火の元に気をつけるようになったとも考えられる」 と話す。
また、ことしに入ってから住宅用火災警報器の効果で火災を未然に防いだ奏功例が市内で7件あったこともあり、同警報器の普及も減少傾向の要因のひとつとして挙げられるという。
同課では、 「冬は気温が下がり、ストーブなど火災の元となる物が増える。これからさらに慌ただしくなるが、住民に火の用心を訴えていきたい」と話している。





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