2008年12月14日

2008 00.社会

宇藤・長多家住宅が国の登録有形文化財建造物に

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宇藤家住宅(布施屋

国の文化審議会は12日、 新たに全国で158件の建造物を登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。 県内では和歌山市布施屋の宇藤家住宅と同市井ノ口の長多家住宅の主屋など2個所、 8件が登録された。 これで県内の登録有形文化財(建造物)は53個所、 141件となる。

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長多家住宅(井ノ口)
宇藤家住宅は和歌山市東部の農村地帯にある農家で主屋のほか長屋門、 納屋、 門を登録。 主屋は木造平屋建て、 瓦ぶきで周囲に下屋庇(ひさし)を回す。 西側に落棟で座敷が接続し変化に富んだ外観を持っている。 座敷は12畳半ほどの広さで床・棚・書院を備え南北に縁側を設けている。 明治前期ごろの建築と伝えられている。
長多家住宅も宇藤家住宅から南西約1・5キロにある農家で主屋のほか土蔵、 門長屋、 土塀を登録。 木造平屋建てで、 宇藤家とほぼ同様の屋敷構成となっており、 内部は東側がもと土間で西側に田の字型に部屋を配し、 さらに西側に10畳の座敷をつなげる。 井ノ口地区では近隣にある大庄屋に次ぐ地位にあったと伝えられている。 主屋の建築年代は明治前期ごろ。
今回登録された住宅2つは、 いずれも和歌山市東部の農村地帯にあり、 県文化遺産課は 「伝統的な農家の屋敷構えを残す事例として貴重」 としている。





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