2008年12月14日

2008 00.社会

貴志川線沿線三社参り復活へ

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「貴志川線使ってニャー」

県観光連盟はかつて和歌山市内で盛んだった日前宮、 竃山、 伊太祁曽の 「三社参り」 を復活させようと、 初詣の時期に合わせ20日から来年5月10日まで、 「西国三社参りスタンプラリー」 を行う。 三神社は和歌山電鐵貴志川線沿線にあり、 同線の利用促進と観光客増を目指したもので、 人気もの 「たま駅長」 にあやかり大きな効果を期待している。

「三社参り」 は正月の初詣に三つの神社を参拝しご利益を求める庶民の風習の一つ。 和歌山市では地域によって異なるが古くから日前宮、 竃山、 伊太祁曽の三神社を詣でる人が多く、 和歌山電鐵貴志川線の前身の山東軽便鉄道はこの3神社を結ぶために敷設されたといわれている。
しかし、 車社会の進展など時代の変遷とともに 「三社参り」 の風習も徐々に希薄になりつつあることから、 イベントを通して地域の良き伝統行事を復活させようと企画した。 県観光連盟によると、 貴志川線は南海電鉄から和歌山電鉄に事業継承後、 これまで一日だけのスタンプラリーはあったが、 今回のような長期間のイベントは初めてという。
スタンプ設置ポイントは日前宮など3神社と貴志駅、 貴志川観光物産センターの5カ所。 このほかクイズ設置ポイントを平池緑地公園、 乗車確認ポイントを和歌山駅9番ホームと、 伊太祁曽駅に置く。 応募者にはスーパー駅長賞 (5人) など計100人に賞品が贈られる。
県警などの調べでは、 ことしの初詣客は日前宮28万5000人、 竃山6万1000人、 伊太祁曽3万5000人で、 天候にも恵まれ3神社とも前年より増加した。 和歌山電鐵貴志川線の年末年始 (30日から1月4日) は休日ダイヤで運行。 和歌山駅から最終便は貴志駅行き午後11時33分。
たま駅長は今秋、 観光客増やそれに伴い地元経済に大きな波及効果があったとして、 県から勲功爵第1号が贈られており、 県観光連盟も 「たま卿のお力にあやかり、 三社参りの復活を期待したい」 と話している。
スタンプラリーの問い合わせは同連盟 (073・441・2775)。





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