2010年01月08日

03.スポーツ/062紀州レンジャーズ

リーグ制覇へ、3Dで投球フォーム解析

3次元映像システム 紀州レンジャーズ

44個のマーカを付けて実験に臨む有南投手

ことしの目標に 「リーグで結果を残す」 を掲げたプロ野球関西独立リーグの紀州レンジャーズは7日、 和歌山市本町の県立医科大学みらい医療推進センターで 「3次元映像システム」 を利用した投手のフォーム解析を行った。 医学、 科学の両分野からアプローチし、 石井毅監督は 「年間を通じて分析する。 結果を出せるか出せないかの有無は、 独立リーグの成功にもかかわってくる。 力を入れていきたい」 と話している。

先月のトライアウトで合格した和歌山市出身の有南貴司 (23)、 海南市出身で神戸9クルーズから先月移籍した北岡紘行 (24) の両投手が体験した。

3次元解析は、 14台の赤外線カメラが、 44個の反射マーカを付けた体験者の位置情報を撮影。 360度、 ミリ単位でリアルタイムに測定でき、 動きを解析できる。 パソコン画面上では、 点と線でできた立体選手がなめらかに動く映像が見られる。

今後、 他の投手にも検査を行っていき、 データから選手に合ったフォームを裏付けていく。 また、 角谷整形外科病院の理学療法士もサポートし、 トレーニングによる筋力向上の成果が数値としてどれだけ出ているかなど研究していく。

有南選手は 「今回出たデータを基にメニューを組んで頑張りたい。 どこまで伸びるか楽しみです」 と笑顔。 北岡選手は 「初めての体験で新鮮でした。 重心移動の確認や股関節の動きをチェックして今後フォーム追究につなげたい」 と話した。

石井監督は 「個人で3D解析を行うプロ選手はいるが全国的に見ても事例は少ない。 独立リーグを成功させようと思いを持って入った選手たちを育てていきたい」 と話した。





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