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山本さん左のボケに突っ込む野上さん |
「自転車ええわ~、 免許もいらんし、 右でも左でもどこでも自由に走れるさかいな~」 「あほなこと言うたら笑われるで。 自転車も 『車の仲間』 やで」 。 東地区地域交通安全活動推進委員協議会会長の野上泰司郎さん (60) と会員の山本勲さん (70) は、 高齢者を対象の交通安全教育の一環で、 漫才に挑戦している。 和歌山東署交通課の署員も 「2人が楽しんでかけ合いをやってるから、 高齢者にも興味を持って見てもらえる」 と太鼓判で、 デビューを心待ちにしている。
同署交通課が行う交通安全教室などで講習をしたことがあった野上さんは、 数年前から漫談で交通安全を訴えられないかと考えを温めており、 テレビなどで使えそうな言い回しを集めていたという。 野上さんと山本さんは10年ほど前から、 夏のラジオ体操で子どもたちに向けて交通安全紙芝居をするなど息の合ったコンビだ。
野上さんは 「ネタ帳」 を持ち出し、 シナリオを制作。 自転車に乗る時や夜間の歩行の注意などを盛り込み、 約10分の作品を完成させた。 ツッコミを野上さん、 ボケを山本さんが担当。 山本さんは 「間の取り方が難しい。 プロの漫才見て勉強した」 と笑顔。 現在、 デビューに向けて万を持した状態だ。
野上さんは 「高齢者の死亡事故が増えている。 漫才で一つでも交通安全について身につけてもらえれば」、山本さんは「わかりやすいよう和歌山弁で話しているので、 笑いながら勉強してもらったら」と話している。
同署は、 高齢者が集まる会合や施設などでの漫才依頼を受け付けている。 問い合わせは、 交通課(0734750110)まで。
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