2010年01月14日

00.社会

昨年の県内振り込め詐欺、被害額の6割が架空請求

県警本部生活安全企画課がまとめた平成21年中の振り込め詐欺の被害状況によると、 被害額は大幅に前年より減少したが、 架空請求による被害が総額の64%を占めた。 また、 昨年は県立向陽高校の卒業生宅を狙ったオレオレ詐欺が頻発するなど予断を許さない状況。 同課は 「今後、 我々が想像できないような手口が出ることも考えられる」 と警告している。

21年中の振り込め詐欺被害件数は124減の55件、 被害額は約1億3000万円減の約3400万円と大幅に減少した。

うち、 架空請求は件数こそ1件減の29件となったが、 被害額が約2200万円となった。 最高被害額は岩出署管内で発生した架空請求詐欺で、 592万9000円をだまし取られた。 紀の川市に住む30代の男性の携帯電話に 「インターネットの料金の未払い」 をかたるメールがあり、 13回にわたって現金を振り込まされたという。

同課によれば、 架空請求詐欺の特徴として、 被害者の約9割が30代以下の若年層で、 初めの請求は2万~3万など支払いやすい金額を提示し、 その後に金額を上げるという。 架空請求詐欺では県内で10月以降に、 「宝くじに当選した」 というメールが何度も送られ、 メール内のサイトにアクセスしたことから、 契約金や当選金の振り込み手数料という名目で現金をだまし取られたのが2件あった。

また、 オレオレ詐欺は全国で警察官を名乗って 「あなたの口座が犯罪に使われている」 などと言い、 キャッシュカードの暗証番号を聞き出して被害者宅を訪問し、 キャッシュカードをだまし取る手口が多発しており、 同課は、 今後県内で発生することを懸念している。





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